圧倒的な表現力で奏でるピアニズム!
藤田真央ピアノ・リサイタル
タイトル | 藤田真央ピアノ・リサイタル |
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日 時 | 2023年11月7日(火)19:00開演(18:15開場) |
会 場 | 札幌コンサートホール Kitara大ホール |
料 金 |
S ¥6,000 / A ¥5,000 / B ¥4,000 (税込) ※車椅子席¥4,000(オフィス・ワンで取り扱い) ※未就学児の入場不可 |
曲 目 |
●ショパン: ポロネーズ第1番嬰ハ短調Op.26-1 ポロネーズ第2番変ホ短調Op.26-2 ポロネーズ第3番イ長調「軍隊」Op.40-1 ポロネーズ第4番ハ短調Op.40-2 ポロネーズ第5番嬰ヘ短調Op.44 ポロネーズ第6番変イ長調「英雄」Op.53 ポロネーズ第7番変イ長調「幻想」Op.61 ●リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178 |
リンク | 藤田真央公式HP |
コード | [Pコード] 247-956 [Lコード] 12119 |
圧倒的な表現力で、世界の注目を集める若き天才ピアニスト藤田真央が、ついに札幌Kitaraでリサイタルを開催いたします。
既に世界各地で数多くの著名オーケストラ・指揮者と共演、今年1月にはカーネギー・ホールでホール主催のソロ・リサイタルデビューも果たしました。共演した多くのアーティストたちからも熱い賛辞が寄せられております。
今回実現する待望の札幌公演では、前半にショパン円熟期に書かれた代表的ポロネーズ1番から7番までを一挙演奏、後半には多くの著名ピアニストを魅了してきた、リスト唯一の「ピアノ・ソナタ」を配した意欲的なプログラムが用意されました。ご期待ください。
藤田真央(ピアノ) Mao Fujita, Piano
© Dovile Sermokas
2019年チャイコフスキー国際コンクールで第2位を受賞。ルツェルン音楽祭、ヴェルビエ音楽祭、ラ・ロック=ダンテロン国際ピアノフェスティバル、ツィナンダリ音楽祭など主要な音楽祭へ定期的に出演。2023年1月カーネギー・ホールにてホール主催のソロ・リサイタルデビューを果たす。2021年11月ソニークラシカル・インターナショナルと専属レコーディングのマルチアルバム契約を締結。2021年ヴェルビエ音楽祭でのモーツァルト:ピアノ・ソナタ全曲演奏が好評を博し、2022年10月モーツァルト:ピアノ・ソナタ全曲集をリリース。
藤田真央オフィシャルウェブサイト https://maofujita.com/
公演によせてMessage
プログラムを決める際、今大事に考えていることが三つある。一つ目はこれまでに取り組んだことがない曲。なぜなら常に新しい曲と対峙する事で、自分自身が驕らないようにするためである。既にレパートリーとしている曲を選んでしまうと、日々の練習において怠慢になりがちだ。二つ目は形式や構成がしっかりしている曲。近年モーツァルトの楽曲に取り組んできた中で、構成の美しい作品においてアイディアを厳選、精査、そして自分の解釈へと昇華させるコツを心得たからだ。三つ目は自分がその作品にどれだけ愛を注げるか。長い時間かけて作品と向き合い、熟考しながら日々鍛錬を重ねる上で、嫌いな作品に無理に取り組む必要はないと考える。趣向も生きていれば自ずと変わるため、今現在好みではない作品も、いずれは取り上げるほど好きになると信じたい。
以上を踏まえた上で今回のプログラムの紹介をしよう。ショパン《ポロネーズ》より作品26、40、44、53、61の7曲とリスト《ピアノ・ソナタ》だ。今回取り上げるショパンのポロネーズは彼がポーランドを離れパリに移って数年後から晩年までの、まさに円熟期に書かれた。どの作品においても確実に最適な和音を選択する、鍛え抜かれた彼の審美眼を堪能できる。一方でリストのソナタは、天国を感じさせるような美しいハーモニー設定、または地の底から轟くような重厚且つ強靭な和音の連続や、何やら蠢いたり囁くような映像描写までをも音で表現している。これほどまでにピアノの特性を活かした曲はあるだろうか。
さて、もしかしたらお気づきの方はいらっしゃるかと思うが、私はいくつかのポロネーズとリストのソナタは以前リサイタルで取り上げたことがある。次こそは新しい楽曲を選びたいと思うばかりだ。
藤田真央