公演情報

交声曲 海道東征

交声曲 海道東征

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日本建国神話を格調高く描いた珠玉の名曲

交声曲 海道東征 信時潔 作曲/北原白秋 作詩

指揮:山下一史/管弦楽:札幌交響楽団

タイトル 交声曲 海道東征
日 時 2019年9月4日(水) 7:00pm開演(6:30pm開場)
会 場 札幌コンサートホール Kitara大ホール
料 金

S ¥6,500/A ¥5,500/B ¥4,500  (税込)

※B席エリアで歌詞字幕の見えない席があります。当日配布のパンフレットに歌詞を記載いたしますのでこちらをご参照ください。

※未就学児の入場不可

出 演

指揮:山下一史

管弦楽:札幌交響楽団

ソプラノ:幸田浩子、盛田麻央/アルト:田村由貴絵/テノール:小原啓楼/バリトン:原田圭

合唱:札響合唱団、新アカデミー合唱団

曲 目

●モーツァルト:交響曲 第41番「ジュピター」

●信時潔 作曲/北原白秋 作詩 交声曲「海道東征」

主 催 海道東征公演実行委員会
コード [Pコード] 151-137 [Lコード] 11685

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昭和音楽史の礎を築いた作曲家のひとり、信時潔の大作「海道東征」が北海道で初演されます。日本建国神話を格調高く描いたこの作品は、北原白秋の作詩により1940年「皇紀2600年奉祝行事」の祝典のため書かれました。曲は全8章から成っており、神武天皇の「東征」を題材としております。

この曲は、信時の代表作と言えるスケールの大きな作品ですが、信時作曲の「海ゆかば」が軍国主義に利用された経緯もあり、戦後ナショナリズム台頭を忌避する社会風潮において事実上封印されてきました。戦後70年、信時没後50年を迎える頃から演奏を望む機運が高まり、東京、大阪で公演が開催されました。

山下 一史 (指揮) Kazufumi Yamashita, Conductor

山下 一史

桐朋学園大学を卒業後、ベルリン芸術大学に留学、1986年ニコライ・マルコ国際指揮者コンクールで優勝。カラヤンが亡くなるまで彼のアシスタントを務める。以後ヨーロッパでの実績を重ね、ヘルシンボリ響首席客演指揮者を務めた。

日本国内ではN響を指揮してデビュー、以後主要オーケストラに定期的に出演、好評を得ている。これまでにアンサンブル金沢プリンシパル・ゲスト・コンダクター、九響常任指揮者、大阪音大ザ・カレッジ・オペラハウス管常任指揮者ならびに同団名誉指揮者、仙台フィル指揮者ならびに同団正指揮者を歴任。

2016年4月より千葉交響楽団音楽監督に就任し、オーケストラ、オペラの両面においてますます注目を浴びている。東京藝術大学音楽学部指揮科教授。  

幸田 浩子 (ソプラノ) Hiroko Kouda, Soprano

幸田 浩子

東京藝術大学を首席で卒業。同大学院、及びオペラ研修所修了後、ボローニャ並びにウィーンに留学。数々の国際コンクールで上位入賞後、欧州の主要歌劇場へ次々とデビュー。カターニア・ベッリーニ大劇場『清教徒』エルヴィーラ、ローマ歌劇場『ホフマン物語』オランピア、シュトゥットガルト州立劇場『皇帝ティトの慈悲』セルヴィーリア等大舞台で重要な役を演じ、オペラの母国で豊かな経験を積む。2000年には名門ウィーン・フォルクスオーパーと専属契約し、『魔笛』夜の女王、『ファルスタッフ』ナンネッタ等に出演。

帰国後は、『ばらの騎士』ゾフィー、『ナクソス島のアリアドネ』ツェルビネッタ、『こうもり』アデーレ等で好評を博す。近年では新国立劇場『ホフマン物語』オランピア、びわ湖ホール『リゴレット』ジルダ、二期会『魔笛』パミーナ等で活躍。また、幸田を"かぐや姫"役に想定して指揮者沼尻竜典氏が作曲したオペラ『竹取物語』は、2014年の初演以降も、2015年2月のハノイ公演、8月びわ湖ホールでの舞台上演日本初演と、いずれも絶賛を博した。さらに、2017年7月東京文化会館、10月愛知県芸術劇場にて『ばらの騎士』ゾフィー、2018年3月神奈川県民ホール『魔笛』パミーナ、12月新国立劇場『ファルスタッフ』ナンネッタで出演。

その他主要オーケストラとの共演や全国各地でのリサイタルなど多彩な活動を展開。

メディアへの登場も多く、NHK-FM「気ままにクラシック」で笑福亭笑瓶氏と4年間パーソナリティを務め人気を博し、BSフジの音楽&トーク番組「レシピ・アン」では5年に渡り、メインMCとして出演。

東日本大震災復興支援にも積極的に取り組んでおり、2011年より毎年、姉のヴァイオリニスト幸田さと子、ピアニストの藤満健氏とチャリティ・コンサートを開催している。

今後も、2019年3月新国立劇場『ウェルテル』をはじめ、多数のオペラ公演に出演予定。

第14回五島記念文化賞オペラ新人賞、第38回エクソンモービル音楽賞洋楽部門奨励賞受賞。 第3代クルーズアンバサダー(クルーズ振興大使)。二期会会員。

盛田 麻央 (ソプラノ) Mao Morita, Soprano

盛田 麻央

国立音楽大学声楽科卒業、同大学院フランス歌曲コース修了。二期会オペラ研修所第52期マスタークラス修了。修了時に優秀賞及び奨励賞受賞。明治安田クオリティオブライフの助成を受け渡仏後、パリ・エコール・ノルマル音楽院首席、及びパリ国立高等音楽院修士課程を満場一致の最優秀の成績で卒業。第17回日仏声楽コンクール第1位、及び竹村賞受賞。第12回東京音楽コンクール第2位、第33回飯塚新人音楽コンクール第2位、第8回エレーナ・オブラスツォヴァ国際ヤングオペラコンクール第3位など数々のコンクールで入賞。

オペラでは2011年東京二期会「ドン・ジョバンニ」ツェルリーナ役にて出演。その他、「フィガロの結婚」スザンナ役、「魔笛」パミーナ役、「ジャンニ・スキッキ」ラウレッタ役、「ヘンゼルとグレーテル」グレーテル役、「ハムレット」オフィーリア役などで出演。2014年11月には、調布市民オペラ「椿姫」タイトルロールで出演、2015年9月には、首都オペラ「トゥーランドット」リュウ役を演じる。

またコンサートでは、ベートーヴェン「第九」、モーツァルト「ハ短調ミサ」「雀のミサ」「戴冠ミサ」、ブラームス「レクイエム」等のソプラノソロを務める。二期会会員。

田村 由貴絵 (メゾ・ソプラノ) Yukie Tamura, Mezzo Soprano

田村 由貴絵

お茶の水女子大学、並びに東京藝術大学卒業。

同大学院修了を経て二期会オペラ研修所プロフェッショナルコース第五期修了。修了時中山悌一賞受賞。

2002年『ポッペアの戴冠』オッターヴィアで二期会デビュー。

以降、二期会『ジュリアス・シーザー』タイトルロール、同『エフゲニー・オネーギン』オルガ、佐渡裕プロデュース『カルメン』メルセデスなど数多くのオペラで好評を博し、2016年新国立劇場『ワルキューレ』ロスヴァイセ、2017『神々の黄昏』フロスヒルデに出演。

コンサートでは「第九」を始め、マーラー「大地の歌」「復活」などの大曲、バッハ「ロ短調ミサ」「ヨハネ受難曲」、ヘンデル「メサイア」などの宗教曲のアルトソロとして高い評価を得ている。二期会会員。

小原 啓楼 (テノール) Keiro Obara, Tenor

小原 啓楼

東京藝術大学卒業。同大学院博士号取得。二期会『トロヴァトーレ』マンリーコ、『蝶々夫人』ピンカートン、新国立劇場『沈黙』ロドリゴ、『夕鶴』与ひょう、『鹿鳴館』久雄、『オテロ』カッシオ、日生劇場・『カプレーティ家とモンテッキ家』テバルド、ライマン作曲『リア』(日本初演)エドマンド等に出演。2016年1月ロームシアター京都柿落し公演・ベートーヴェン『フィデリオ』フロレスタンではその重厚な歌唱が絶賛されるなど歌唱の幅を次々と広げている。コンサートソリストとしても「第九」「メサイア」を始め、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、ロッシーニ、ヴェルディ、ブルックナー、ドヴォルジャーク、マーラー、オルフ、ブリテン、ロイド=ウェバーなど幅広いレパートリーを持ち国内主要オーケストラとの共演多数。名古屋フィル定期・ブリテン「セレナーデ」、都響定期・ベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」、東京シティフィル定期・マーラー「大地の歌」などの好演は記憶に新しい。警視庁音楽隊創立140周年コンサートでは、天皇陛下作詞・皇后陛下作曲の『歌声の響』を両陛下ご臨席のもと演奏。また2013年9月に行われた東京国体・開会式では、天皇皇后両陛下ご臨席の下「国歌」「誰も寝てはならぬ」を独唱、全国に生中継された。

聖徳大学音楽学部兼任講師。二期会会員。日本声楽アカデミー会員。

原田 圭 (バリトン) Kei Harada, Bariton

原田 圭

東京芸術大学卒業。同大学院修士課程、及び博士後期課程修了。博士号(音楽)取得。東京文化会館新進音楽家オーディション声楽部門合格、デビューコンサートに出演。第16回奏楽堂日本歌曲コンクール第1位入賞、併せて中田喜直賞受賞。第77回日本音楽コンクール入選。芸大在学中に安宅賞受賞。朝日新聞社主催第49回「芸大メサイア」公演のソリストとしてデビュー。卒業時に芸大同声会主催新人演奏会に出演。芸大オペラ定期「ドン・ジョヴァンニ」、台東区第九公演、芸大合唱定期ブラームス「ドイツ・レクイエム」等のソリストとして多数出演する。

オペラでは新国立劇場「黒船」をはじめ、モーツァルト「フィガロの結婚」フィガロ、「コシ・ファン・トゥッテ」グリエルモ、「魔笛」パパゲーノ、プッチーニ「ラ・ボエーム」マルチェッロ、マスカーニ「カヴァレリア・ルスティカーナ」アルフィオ、レオンカヴァッロ「道化師」シルヴィオ、プーランク「カルメル会修道女の対話」ド・ラ・フォルス侯爵、ヒンデミット「ロング・クリスマス・ディナー」ロードリックをはじめ、東京室内歌劇場公演サリエリ「ファルスタッフ」、吉川和夫「金壺親父恋達引」、石桁眞禮生「卒塔婆小町」、マデルナ「サテュリコン」(日本初演)等、コンサートではバッハ「マタイ受難曲」、「ヨハネ受難曲」、「ロ短調ミサ」、「マニフィカート」、「クリスマス・オラトリオ」、ヘンデル「メサイア」、ベートーヴェン「第九」、「ミサ・ソレムニス」、モーツァルト「レクイエム」、「戴冠ミサ」、「ハ短調ミサ」、ブラームス「ドイツ・レクイエム」、フォーレ「レクイエム」、プッチーニ「グローリア・ミサ」、デュリュフレ「レクイエム」、石井眞木「絞首台の歌」等のソリストとして多数出演し、いずれも好評を博す。

プラハ国立歌劇場特別演奏会モーツァルト「レクイエム」公演にソリストとして抜擢され、プラハ国立歌劇場管弦楽団と共演。

声楽を井上善策、丹羽勝海、平野忠彦、永井和子の各氏に師事。二期会会員。日本声楽アカデミー会員。

札幌交響楽団 Sapporo Symphony Orchestra

札幌交響楽団

札幌交響楽団は、1961年発足。北海道唯一のプロ・オーケストラとして、「札響」の愛称で親しまれる。透明感のあるサウンドとパワフルな表現力は、国内はもとより海外でも評価が高い。歴代指揮者には、名誉創立指揮者の荒谷正雄、ペーター・シュヴァルツ、岩城宏之、秋山和慶、尾高忠明、マックス・ポンマーなどが務めた。現在、首席指揮者のマティアス・バーメルト、名誉音楽監督の尾高忠明、名誉指揮者のラドミル・エリシュカ、友情客演指揮者の広上淳一、指揮者として松本宗利音を擁する。年間公演数は約120回、さらにアウトリーチ活動にも積極的に取り組んでいる。海外ではヨーロッパ、アメリカ、アジア諸国を訪問し、各国で好評を博した。

札響合唱団 Sapporo Symphony Chorus

2006年に札幌交響楽団創立45周年を記念して創設された札響専属の合唱団。同年末「札響の第9」で演奏会デビューを果たす。これまで札響定期演奏会に毎年出演し、「復活」「ピーター・グライムズ」「戦争レクイエム」「カルミナ・ブラーナ」「スターバト・マーテル」「ミサ・ソレムニス」「讃歌」「クリスマス・オラトリオ」の他、デュリュフレ・ヴェルディ・モーツァルト・フォーレの「レクイエム」等を演奏。加えて「アキラさんの大発見コンサート」「石狩川治水記念コンサート」「グリーンコンサート」、エッシェンバッハ指揮PMF「復活」等で活動を拡げてきた。2019年は9月と10月の定期演奏会、12月の第9に出演予定。現在75名が在籍、指揮者・長内勲、指導者・大嶋恵人、中原聡章。

新アカデミー合唱団 New Academy Chorus

前身の札幌アカデミー合唱団の創立者・常任指揮者であった故永井征男氏の後を受け、指揮者に鎌倉亮太氏を迎え新アカデミー合唱団として2016年1月に発足。同年7月札幌市教育文化会館大ホールでコンサート1を、以降毎年春にコンサートを行なっている。今年5月に札幌コンサートホールキタラ大ホールでコンサート4を行なった。

他団体の主催コンサートにも積極的参加し、2017年には北海道教育大学岩見沢校音楽科YHPオーケストラ、東京のアマチュア交響楽団俊友会の「第九演奏会」に出演、今年7月にはPMF 「マーラー;千人交響曲」にも出演した。

また、道内のオペラ公演「ホフマン物語」「椿姫」にも多くの団員が出演している。

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