ポーランドの名門、ワルシャワ・フィルが紡ぐスラヴの響き!
ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団ニューイヤー・コンサート指揮:ヤツェク・カスプチェク/ピアノ:牛田智大
タイトル | ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団 ニューイヤー・コンサート |
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日 時 | 2018年1月8日(月・祝) 3:00pm開演(2:30pm開場) |
会 場 | 札幌コンサートホール Kitara大ホール |
料 金 |
S ¥13,000 / A ¥11,000 / B ¥9,000 / C ¥7,000 / D ¥5,000 ※指定席・税込 ※CD席・車椅子席売り切れ ※未就学児入場不可 |
出 演 |
ヤツェク・カスプチェク(指揮)、牛田智大(ピアノ)、ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団 |
曲 目 |
●パデレフスキ:序曲 変ホ長調 ●ショパン:ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 ●ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」 |
リンク | |
コード | [Pコード] 332-752 [Lコード] 12688 |
ポーランドの名門ワルシャワ・フィルによるニューイヤー・コンサートが開催されます。指揮は2013年音楽芸術監督に就任したヤツェク・カスプチェク、次世代を担う若き俊英ピアニスト牛田智大を迎えて新年に相応しい名曲をお楽しみいただきます。
ワルシャワ・フィルは、1901年創設当初から、フルトヴェングラー、ワルター、ラヴェル、ストラヴィンスキー等が指揮台に立ち、ホロヴィッツやルービンシュタイン、サラサーテ等が客演、華々しい歴史を刻んできました。
第二次大戦中、本拠地のホールが完全に破壊され、団員の半数以上が亡くなるという悲劇に見舞われますが、戦後飛躍的な復興を遂げ、再び世界第一級のオーケストラに成長しました。
殆どのメンバーがポーランド人という楽員構成に特徴があり、このオケならではの土の匂いと憂いに満ちた「スラヴの響き」を保ち、ショパン・コンクールの公式オーケストラとしても知られております。
ショパンの協奏曲で共演する牛田智大は、2012年わずか12歳でCDデビュー、その類いまれな才能に注目が集まりました。17歳の青年期を迎え、今年5月にKitaraホールで開催されたリサイタルでは、5年間の研鑽の成果を披露しました。聴き手の心に深く響く独特の情感に、大胆な緩急と力強い凄みが加わり、今後の演奏にますます期待が高まっております。
ヤツェク・カスプチェク (芸術監督・指揮) Jacek Kaspszyk,Music & Artistic Director
ヤツェク・カスプチェクは、2013年9月1日、ワルシャワ・フィルハーモニーの音楽芸術監督に就任した。
1975年、ワルシャワで指揮、音楽理論、作曲を専攻して卒業。1977年ベルリンのカラヤン指揮者コンクールで3位となり、1978年のベルリンとニューヨーク・フィルのデビューにつながった。1982年以降、フィルハーモニア管弦楽団、ヨーロッパ室内管弦楽団と共演し、ロンドン交響楽団、ロンドン・フィルにも客演した。その後、米国(シンシナティ響)、カナダ(カルガリー・フィル、ウィニペグ響)、日本(読売日響、東京フィル)、香港フィル、ニュージーランド響も指揮している。
カスプチェクは祖国ポーランドでも数多くの要職を歴任してきた。主なものとしは、ポーランド国立放送交響楽団の音楽監督、NFMヴロツワフ・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督などがある。ポーランド国立歌劇場の芸術・音楽監督の在任中には、同歌劇場を率いて北京音楽祭、モスクワのボリショイ劇場、ロンドンのサドラーズウェルズ劇場、香港芸術祭に出演し、さらに3回にわたる日本ツアーも行い、いずれも大成功を収めた。
最近では、2012年のブレゲンツ・フェスティバルでのウィーン交響楽団との再共演、フェスティバル・ド・ラ・ロック・ダンテロンへの出演などがある。2010年にはアルゲリッチと共演したショパンのアルバムがリリースされた。
カスプチェクは多くの賞を受賞しており、近年では、権威あるエルガー協会メダル(エルガー作品の解釈に対して)、「コリュパイオス・オブ・ポーリッシュ・ミュージック」賞(「ワルシャワの秋」音楽祭でのコンサートに対して)、ガゼタ・ヴィボルチャ紙の「マン・オブ・ザ・イヤー」聴衆賞を受賞した。
牛田 智大 (ピアノ) Tomoharu Ushida, Piano
1999年10月いわき市生まれ。父親の転勤に伴い、生後すぐ上海に移り6歳まで滞在。
幼少の頃より音楽に非凡な才能をみせ、3歳よりピアノを始める。5歳で第2回上海市琴童幼儿鋼琴電視大賽年中の部第1位受賞。8歳の時から5年連続でショパン国際ピアノコンクールin ASIAで1位受賞。2012.年(12歳)、第16回浜松国際ピアノアカデミー・コンクールにて最年少1位受賞。
2012年3月に日本人ピアニストとして最年少(12歳)でユニバーサルよりCDデビュー。その後、2013年「想い出」、「献呈~リスト&ショパン名曲集」、2014年7月2日「トロイメライ~ロマンティック・ピアノ名曲集」が発売され、2015年「愛の喜び」(ユニバーサル ミュージック)に続き、2016年「展覧会の絵」はレコード芸術で特選盤に選ばれている。
各地でのリサイタルに加え、2014年にはウィーン・カンマー・オーケストラ、2015年にはミハイル・プレトニョフ指揮ロシア・ナショナル管、2016年10月には小林研一郎指揮ハンガリー国立フィル日本公演のソリストを務める。2014年9月5日には初の海外公演を行い、台湾の高雄市交響楽団と共演。
上海にて陳融楽(現在バンクーバー在住)、鄭曙星(上海音楽学院教授・ピアノ学科長)、日本にて金子勝子(昭和音楽大学・大学院教授)の各氏に師事。現在、モスクワ音楽院ジュニア・カレッジに在籍。ユーリ・スレサレフ(モスクワ音楽院教授)、ウラディミル・オフチニコフ(モスクワ音楽院付属中央音楽学校校長)他の各氏に師事。
ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団 Warsaw Philharmonic National Orchestra of Poland
ポーランドで最も代表的なオーケストラで、首都ワルシャワを本拠地として活動している。創立は1901年、フィルハーモニー・ホールの柿落としと同時に、エミール・ムリナルスキの指揮、パデレフスキのピアノによって最初のコンサートが行われた。当時からオーケストラは高い評価を受け、グリーグ、クレンペラー、プロコフィエフ、ラフマニノフ、ラヴェル、R.シュトラウス、ストラヴィンスキー、アラウ、ホロヴィッツ、ケンプ、ルービンシュタイン、サラサーテなど一流の音楽家たちが客演した。
第二次世界大戦中、ワルシャワ・フィルは本拠地のホールが完全に破壊され、71人いたメンバーのうち半数以上の39人が亡くなるという悲劇に見舞われ活動停止を余儀無くされた。
しかしこうした時代を乗り越え、1950年音楽監督兼首席指揮者にヴィトルド・ロヴィツキが就任、飛躍的な発展を遂げ、世界でも第一級のオーケストラに成長した。1955年には新しいフィルハーモニック・ホールが再建、ワルシャワ・フィルはポーランドの「国立オーケストラ」の称号を与えられた。これは、オーケストラがこれまでの功績を認められ、ポーランド最高のオーケストラという地位を与えられた事を表している。
その後、オーケストラはレパートリーを増やし、5年に一度開催される世界的コンクールである「ショパン国際ピアノ・コンクール」、“ワルシャワの秋”音楽祭はもちろんのこと、世界各地で120回以上のツアーを行っている。
2002年1月からはアントニ・ヴィットがワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団・合唱団の総監督兼芸術監督に就任。最近ではストラヴィンスキー、メニューイン、デュトワ、マズア、ブルゴス、ミケランジェリ、リヒテル、アルゲリッチ、ムター、五嶋みどりなどのアーティストが客演している。
レコーディングに関しても、ラジオ、テレビ放送のほか、国内外の映画音楽のためのレコーディングなどにも積極的に参加しており、グラミー賞(2008年/2009年)を受賞するなど多数の権威ある賞を受賞している。