2013年の締めくくりに、東欧の名門オーケストラが謳いあげる生命の讃歌!
キエフ国立フィルハーモニー交響楽団
指揮:アンドレイ・アニハーノフ
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」
タイトル | キエフ国立フィルハーモニー交響楽団 |
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日 時 | 2013年12月23日(月・祝) 3:00pm開演(2:30pm開場) |
会 場 | 札幌コンサートホール Kitara大ホール |
料 金 |
S ¥12,000 (会員 ¥11,000) A ¥10,000 (会員 ¥9,000) B ¥8,000 (会員 ¥7,200) C ¥6,000 D ¥5,000 (税込) ※車椅子席 ¥5,000 (オフィス・ワンにて取り扱い) ※未就学児の入場不可 ※CD席売切 |
出 演 | アンドレイ・アニハーノフ(指揮)、アッラ・ロディナ(ソプラノ)、オルガ・タブリナ(メゾ・ソプラノ)、オレクサンドル・ディアチェンコ(テノール)、セルギイ・マゲラ(バス)、札幌アカデミー合唱団(合唱指導:長内勲)、キエフ国立フィルハーモニー交響楽団 ※指揮者は、当初発表しておりましたニコライ・ジャジューラからアンドレイ・アニハーノフに変更となりました。 |
曲 目 | ベートーヴェン:「エグモント」序曲、交響曲第9番「合唱付き」 |
リンク | |
コード | [Pコード] 203-228 [Lコード] 15559 |
旧ソ連の最西端、ヨーロッパの最東端に位置するウクライナは、「ヨーロッパの穀倉」として知られ、天然資源にも恵まれた肥沃な地帯ですが、古くから紛争が絶えず苦難の歴史を歩み、両大戦の主戦場としても甚大な犠牲を強いられてきました。そしてこの地から、ヴァイオリニストのコーガン、オイストラフ、ミルシテイン、ピアニストのリヒテル、ギレリス、ホロヴィッツ、作曲家のプロコフィエフ・・・と錚々たる音楽家が生まれております。
1991年、ソ連崩壊に伴い、念願の独立を果たしたウクライナで、「国立フィルハーモニー」の建物が修復完了しました。このホールを本拠に新オーケストラとして誕生したのが、「キエフ国立フィルハーモニー交響楽団」です。国家独立という特別な事情のもとに、若い演奏家が多数起用された未来志向の楽団は、新しい国家の顔としての役割を担い、やがて東欧を代表するオーケストラへと成長を遂げてきました。現在国際的にも幅広く活躍、大地に根ざしたスラブの民族色を保ちながら、暖かくソフトでヨーロッパ的に洗練された独自のサウンドは、ドイツ、フランスをはじめ世界中で高い評価を得ております。
今回演奏される「第九」では、アッラ・ロディナ(ソプラノ)、オルガ・タブリナ(メゾソプラノ)、オレクサンドル・ディアチェンコ(テノール)、セリギイ・マゲラ(バス)という4人のソリストと共に、札幌アカデミー合唱団(合唱指導:長内勲)が共演いたします。2013年の締めくくりに、ベートーヴェン畢竟の傑作、平和への願いを込めた希望の歌を是非ごいっしょに。
キエフ国立フィルハーモニー交響楽団
1995年、ウクライナのキエフに本拠を置く国立フィルハーモニー協会専属オーケストラとして創設される。同国の巨匠、ロマン・コフマンの指導下、1996年には若手の第一人者、ニコライ・ジャジューラが音楽監督に就任、フィルハーモニーのライセンコ・ホールで年間50回以上の定期公演を行うほか、旧ソ連を含むヨーロッパ全土から客演に招かれている。特にドイツとフランスでは近年人気が高く、ベルリン、ミュンヘン、ケルンの各フィルハーモニー、バイロイトの大劇場でチャイコフスキー、ラフマニノフ等を演奏する他、数日間に渡ったロワールの音楽祭コンサートは、ハイビジョンでフランス全土に放映され、大きな反響を呼んだ。
ペンデレツキ、テオドラキス等の作曲家、クレーメル、バシュメット、クライネフ、ヴィルサラーゼ、パドゥラ・スコダ、アッカルド等著名演奏家との共演も数多く、東欧における最も優れたオーケストラの一つとして評価を確立している。
アンドレイ・アニハーノフ(指揮者) Andrey Anikhanov, Conductor

1965年サンクトペテルブルグ(当時のレニングラード)生まれ。1983年レニングラード国立合唱音楽院を卒業後、レニングラード国立音楽院にて指揮をアレクサンドル・ドミトリエフ等に学ぶ。在学中の1987年に全ソ青年指揮者コンクール優勝。また1989年よりサンクトペテルブルク国立ミハイロフスキー歌劇場管弦楽団の常任指揮者を務め、1992年から2008年までは首席指揮者となる。その間2度のサンクトペテルブルク市長賞のほか、ロシア国民芸術家を受賞。また、1991年から1996年にかけてはサンクトペテルブルク国立交響楽団も首席指揮者として率いた。2011年よりロストフ国立歌劇場首席指揮者。
この他、ボリショイ歌劇場、ノボシビルスク歌劇場管、ローマ歌劇場に客演。またこれまでに、サンクトペテルブルク・フィル、ロシアナショナル交響楽団、サンクトペテルブルク・アカデミックカペラ管、シチリアシンフォニカ、サンタフェ交響楽団、リトアニア国立交響楽団、グラスラン劇場管(フランス・ナント)、ヴァネムイネ劇場管(エストニア)、ベッリーニ歌劇場管(イタリア・カターニア)、ボリショイ歌劇場(ロシア・モスクワ)、ノボシビルスク歌劇場管(ロシア)など数多くのオーケストラに客演した。日本にも多く訪れており、1991年よりミハイロフスキー歌劇場の来日公演を指揮。2006年に京都市交響楽団に客演、2007年に牧阿佐美バレエ団の『白鳥の湖』管弦楽・ロイヤルメトロポリタン管弦楽団に客演した。2009年4月からは東京ニューシティ管弦楽団の客演指揮者に就任している。

アッラ・ロディナ(ソプラノ) Alla Rodina , soprano
オデッサ国立音楽院を卒業後、ウクライナ国立歌劇場オペラに所属、≪椿姫≫のヴィオレッタ役でデビューを飾る。その後はロシアをはじめ、フランスなどヨーロッパ諸国の歌劇場へオペラの客演やフェスティバルへ招待されるなど国外での活躍が多い。

オルガ・タブリナ(メゾ・ソプラノ) Olga Tabulina , mezzo-soprano
ドネツク国立音楽院で学び、キエフ国立フィルハーモニー交響楽団に所属。数々の声楽コンクールで入賞するなど注目を集める。バロック、古典派、ロマン派のオペラからミサ曲まで幅広いレパートリーを誇り、欧州各地で活躍している。

オレクサンドル・ディアチェンコ(テノール) Oleksandr Diachenko , tenor
キエフ国立音楽院を卒業後、ウクライナ国立歌劇場オペラに所属。「卓越した技量と美しい声」と評されるなど、ドイツ、フランス、オランダなどヨーロッパ諸国をはじめアメリカ、日本などのツアーでも高い評価を受けている。レパートリーも多彩でオペラを始めコンサートピースにも定評がある。

セルギイ・マゲラ(バス)Sergiy Magera , bass
リヴィウ国立音楽院を卒業後、ウクライナ国立歌劇場オペラに所属。数々の声楽コンクールで多数の優勝を含む輝かしい成績を収める。また、バルセロナのリセウ劇場などヨーロッパ各地の劇場から客演として招かれるなど活躍の幅を拡げる。第九やミサ曲の出演やフェスティバルなどコンサートへの出演機会も多い。
札幌アカデミー合唱団 Sapporo Academy Chorus
1984年4月創立。ベルカント唱法を基本とする混声合唱団。本年5月の公演を含め、過去33回の自主公演を行なっている。なかでも井上道義・札響を客演に迎えた「ヴェルディ:レクイエム」(2003)、「カルミナ・ブラーナ」(2007)、「ベートーヴェン:荘厳ミサ曲」(2010)など好評を博す。その他札響定期「復活」「ピーター・グライムズ」「カルミナ・ブラーナ」や第9、PMFの「復活」「ラ・ボエーム」、北海道二期会オペラ公演、地方公演など積極的に演奏活動を展開。現在団員数85名。常任指揮者は永井征男。
長内勲(合唱指揮) Isao Osanai, chorus master
北海道教育大学特設音楽課程、東京藝術大学を卒業、同大学院に学ぶ。札幌をはじめ道内各地でリサイタルを開催するなど声楽家として多彩な活動を行なうほか、合唱指揮者として合唱コンクール全国大会で10度の金賞受賞など輝かしい成績を収める。日伊合唱交流使節団、ノボシビルスク訪問友好男声合唱団、日韓交流音楽会、日台交流合唱団の指揮等で国際交流に貢献。1994年札幌市民文化奨励賞、2001年道銀芸術文化財団文化奨励賞、2004年札幌芸術賞を受賞。
北海道教育大学名誉教授、全日本合唱連盟監事、札幌合唱連盟顧問、札幌交響楽団、道銀文化財団各評議員、札響合唱団、男声合唱団ススキーノ各指揮者。